あがり症を場数で克服するのは難しいと思います。
なぜかといいますと、「あがり症」というのは、人前で話すことを想像しただけでドキドキしてしまう条件反射で、SADという病気として投薬治療の対象とされています。
一方、「あがり」というのは、いま現在、脳が感じている不安・恐怖心によって生じた身体的症状が集合した状態を指します。
そのために精神医療は、投薬治療の対照としています。
多くの人は「場数が足りないからあがる」と考えますが、これは正しくありません。
この機会に、あがりやあがり症は「場数で何とかなるほど単純な問題ではない」ということを、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。
あがり症について
Q1
長年のあがり症で悩んでいます。あがりは場に慣れることで改善するのでしょうか。
Q2
あがり症が克服できたとは、どのような状態をいうのでしょうか。
A2
職場や学校、会議の場など、異なる場、異なる人の前でドキドキせずに話せて初めて、あがり症が克服できたといえます。
私の教室には、職場であがらずに話せたという成功体験の報告がたくさん寄せられていますので、こちらを参考になさってみてください。
受講生からの喜びの声はこちら
ホームページでご紹介しているのは、ほんの一部です。
新田の元にはもっとたくさんの喜びの報告が届いています。
Q3
ひとクラスの定員が10人と他の話し方教室の半分以下ですが、
10人の前で話せるようになっても、100人の前だとあがってしまうのではないかと不安です。
A3
10人の前で話せる方は100人の前でも話せますし、
100人の前で話せる方は1,000人の前でもあがらずに話すことができる、というのが私の持論です。
上記の背景や根拠については、発売中の新田の著書「心臓がドキドキせずあがらずに話せる本」(明日香出版社)、
もしくは「練習15分 あがらない話し方教室」(日本能率協会マネジメントセンター)
をご覧いただくと、より一層ご理解いただけると思います。
その他の新田祥子の著書のご案内はこちら
講座について
Q1
セルフコンフィデンス®の講師は専門知識をもっていると書いてありますが、専門知識とはどのような知識をいうのでしょうか。
A1
とても良い質問をいただきました。
皆さんは、話し方教室の講師には、どのような知識が必要だと思われますか。
多くの人が話し方教室に求めるものは、「あがり症の克服」であろうと思います。
「対人不安」があり、その克服のために通っているという人もいるかもしれません。
また、「論理的な話し方を身につけたい」という人も多いだろうと思います。
では、「あがり症」や「対人不安」を克服し、「論理的な話し方」を身につけるために、
指導者にはどのような知識や技術が必要でしょうか。
「あがり」や「対人不安」に関する知識が必要なのはもちろんですね。
また、どちらも人間の問題ですので、メンタルも含めた人間全般に対しての、客観性と根拠のある知識の習得も欠かせません。
さらに、「論理的な話し方」を指導するのですから、「論理」や「話し方」についての知識も不可欠ですね。
このように考えると、話し方教室の講師がもたなければならない知識や技術は、おのずと見えてくるのではないでしょうか。
現在、話し方教室の講師に資格制度はありません。
しかし、セルフコンフィデンス®の講師は全員、上記のような知識と技術を身につけた、「コミュニケーションカウンセラー」の有資格者です。
Q2
一緒に学んでいれば、どうしても場や人に慣れてきますが、セルフコンフィデンス®では場に慣れさせないために、どのような工夫をされているのですか。
A2
カリキュラムでの工夫はもちろんですが、受講生同士も、トレーニング中は、フレンドリーではあってもお友だち化しないよう、サークル化しないよう、飲み会なども禁止でご協力をお願いしています。
(皆さん、お友だちの前ではあがりませんよね。なぜあがらないと思いますか?)
ただし、せっかくたくさんの人との出会いがあるのですから、最終日には飲み会付きの交流会を設けていますが、ここで名刺やメルアドの交換を行っている人もいます。
また講座終了後はOB会でのML(メーリングリスト)やスピーチ大会なども開催し、できるだけ多くの交流の機会を設けています。
Q3
話し方教室セルフコンフィデンス®では、トレーニングという言葉をたびたび使っていますが、人と話すことは小さい時から当たり前のようにしてきたのに、今さら何をトレーニングするのですか。
A3
はい、トレーニングしていただくのです。
セルフコンフィデンス®のいうトレーニングとは、実践を通して行う話し方のマネジメントであり、人前で話す際のメンタルマネジメントのことを指します。
なぜマネジメントが必要かというと、「話し方」を変えていただくためです。
声や身体が震える人は、どうすれば震えずに話せるかということをマネジメントしながら、トレーニングしていただきます。
また、早口で、「え~、あ~」の間投詞が多い人には、早口を改善し、間投詞が出ずに話すためのマネジメントをしていただきます。
多くの人は、条件づけられた不安・恐怖心に加え、話している間の、自分の身体や耳に届く情報で不安感を強めます。
そのために、実践を通した独自のトレーニングとマネジメントによって、話し方とメンタルの両面から自己改革を図っていただくのです。
その他のお悩み
Q1
あがりはそれほど強くないのですが、自分の考えや気持ちを要領よく伝えることが苦手です。
こうした改善もこちらの話し方教室で可能でしょうか。
A1
はい、可能です。
当話し方教室では、登録商標された「五段階情報整理法R」という独自の整理法で、
論理的な話し方を身に付けていただきます。
皆さんびっくりされますが、たった一回のレッスンで、誰でも簡単に、論理的な話し方ができるようになります。
話すことも書くことも、脳内における情報整理力が基本となりますが、この「五段階情報整理法R」 に沿ってまとめれば、誰でも簡単に、論理的で説得力のある話し方を身につけることができます。
Q2
心臓が異常なほどドキドキし、人前で話した後はいつも自己嫌悪に陥ります。
克服できるでしょうか。
A2
大丈夫です。必ず克服できますので、どうぞご安心ください。
人前に立ったときに出るドキドキ感や震えなどの身体症状は皆さん同じですが、その発生原因は一人ひとり異なります。
たとえば、話している内容に論理性がないことを自覚して不安になる人、声や身体の震えからさらにドキドキ感を増長させてしまう人、
人の顔を見ることができない視線恐怖症や羞恥心からドキドキする人など、原因は一人ひとり異なります。
これらを解決するには、一人ひとりに沿った適切な指導が必要で、そのためにセルフコンフィデンス®では一クラスの定員を10名と限定し、専門知識をもつ講師が一人ひとりに対応しているのです。
Q3
たくさんの話し方教室があり、教室選びに迷っています。
良いアドバイスをお願いします。
A3
まずは、何を目的に話し方教室に行くのか、目的を明確にしましょう。
あがり症を克服したいのか、スピーチの練習場所を求めているのか、
目的を明確にすると、自分に合う教室かどうかが判断しやすいと思います。
また、カリキュラム内容や一クラスあたりの人数も、
チェックされると良いのではないでしょうか。
とくに、カリキュラムは、皆さんが購入する大切な商品ですので、
内容をよく吟味されることをお勧めします。
また、生徒数が多いということは、一人ひとりに充分に時間をかけて
指導できない、単なる場数の教室であるということであるかもしれません。
Q4
診療内科でSADであると診断されました。
薬を飲んでいますが、できれば薬を飲まなくてもあがらずに話せるようになりたいです。
A4
最近は良いお薬も出ていますが、副作用のあるものもありますし、
自分に合う薬に出会うまでには時間がかかりますので、
薬なしでもドキドキせずに話せるようになれたらいいですね。
そのためにはやはり専門知識をもつ人の指導を受けることが大切ですが、
残念ながら、そのような知識をもって指導できる人材はまだ限られています。
また、あがりがSADという病気であることは、多くの方に知られるようになりましたが、
それでもまだ多くの人が、あがるのは場数や練習が足りないないから、
と考えているのも事実です。
しかし、繰り返しますが、あがり症の克服に実践は重要ですが、
スピーチ練習で克服できるほど単純ではありません。
セルフコンフィデンス®ではあがり症を「病気の一種」と捉え、
カリキュラムを作成しましたので、多くの人は2ヶ月目にはドキドキせずに話せています。
しかし、なかには克服までに時間がかかる人がいるのも事実で、
そのような場合は薬を併用しながら、少し長い目で捉えて
取り組まれることをお勧めいたします。
疑問を解決できなかった方は、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。