あがり症を発症する年代で最も多いのが、10代です。とくに中学2年生での本読みで声が震え、それいらい人前で話すことが苦手という人は圧倒的に多いです。10代での発症率の高さは世界共通のデータなのですが、なぜ10代に多いのかといいますと、実は中学2年生の頃に脳が変わり、大人に近い脳になることが原因と考えられています。
中学2年の頃に「大人に近い脳」になる
大人に近い脳とはどのような状態かというと、「自意識」がより複雑になるということです。とくに「私的自意識」の芽生えによって「恥ずかしい」という感情生起がはじまりますから、本読みや発表時のドキドキや声の震えに敏感に反応してしまいます。しかもこの「恥」の経験はたった一度で記憶され、次の発表のときの不安感や恐怖心(予期不安といいます)を喚起し、あがり症の強化につながっていきます。また私は、これまでたくさんのあがり症の方をみてきた経験から、私は中学2年生という基準に、±5年の幅をもたせて捉えても良いと考えています。なぜなら脳は「刺激」に反応するものであり、同時に脳の成長には個人差があるからです。そのため、小学生の時にあがり症の条件づけができてしまう人もいれば、高校生のときに条件づけがなされて、それ以来あがり症という人もいます。
克服には「ドキドキせずに話せた」という体験が必須
ではどのようにして克服していけばよいのでしょうか。多くの人はあがり症克服のために話し方教室に行かれると思いますが、残念ながらスピーチの練習をするだけでは克服にはつながりません。たとえば、声が震える人には「声が震えずに話せた」という学習による記憶の上書きが、心臓がドキドキする人には「ドキドキせずに話せた」という記憶の上書きな必須なのです。なぜなら人はこの記憶に基づいて次のスピーチをイメージし、イメージできたことは実現してしまうからです。
「あがらずに話す」ために何をすればよいか、具体的な行動がイメージできますか?
ここで皆さんに質問します。皆さんは「あがらずに話したい」と望んでいますが、ではあがらないために何をすればよいか、「具体的な方法」が脳裏に浮かんでいるでしょうか。多くの人は何も言葉が浮かばずに、「何度も練習をする」や「しっかり準備をする」と考え、結果としてあがり、自己嫌悪に陥る。このようなことを何度も繰り返してきたのではないでしょうか。あるいは「場数を踏んで話すことに慣れよう」として、話し方教室でスピーチレッスンを受けた人もいるかもしれませんね。しかし残念ながらその努力もあまり役立たないと思います。なぜなら私たちの脳は「人前でドキドキしながら話した」という出来事と同時に、ドキドキにつながる「身体の内部の反応」、たとえば神経細胞の活性化や筋肉の反射をも記憶しているからです。
「脳が安心」すればドキドキなどの身体症状も起こりません
大事なのは、あがらないために何をするか「具体的行動」がイメージできること。そして「ドキドキせずに話せた、声が震えずに話せた」という記憶をつくることです。あがらないための「具体的行動がイメージ化」ができ、ドキドキせずに話せたという「記憶」がつくれてはじめて、あがり症を克服するためのスタートラインに立つことができます。繰り返し言いますが「脳が安心」すればドキドキなどの症状はでません。そのために私の講座では、最初のスピーチからドキドキせずに話すことを実現し、脳を安心感で満たす「言葉のマネジメント法」を学んでいただくのです。
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