あがり症と話し方の専門家:新田祥子の話し方教室「セルフコンフィデンス®」

あがり症を克服する──頭が真っ白になって言葉がでてこない

あがり症を克服する──頭が真っ白になって言葉がでてこない

あがって頭が真っ白、言葉が何も出てこない経験、多くの方にあるのではないでしょうか。原因はもちろんあがったことにあるのですが、これは交感神経が強烈に活性化し、生命体を司る全身の器官の動きのリズムが乱れ、結果的に思考停止状態に陥ったということです。そしてその背景には、下記のようなループがあったのではないでしょうか。



プレゼン→(何らかの要因で脳が防衛的になる→交感神経が活性化する→筋肉や血管が収縮する。※ここまでは自分では認識できません)→ドキドキしはじめる →身体の変化を認識し動揺する →意識がドキドキや身体症状に集中する →自分ではコントロールできない →焦る →脳がさらに防衛的になる →ドキドキが激しくなり息苦しくなる →パニック状態で、自分ではコントロールできない →思考が働かない →言葉が出てこない →発話中の記憶がない



そして、プレゼンが終わったあとは激しい自己嫌悪と自責感情で、何日も何ヶ月も落ち込みます。このときに敏感な自意識が条件づけされ、以降、スピーチやプレゼンという言葉に敏感に反応するようになります。きっとたくさんのかたが経験をしていることだと思います。



これらを一つひとつクリアーにしていくためには、場数ではない介入が必要ですが、次のページでは、対処法のひとつをお伝えします。



 


なぜあがったのか、原因を探ってみる

あがるのは、ひと言でいえば「脳のお仕事」です。背景を簡単に説明しますと、脳の役割は「自尊心や心臓」という命を守り「生きる」ことを促すことにあります。そのため、恥をかきそうなときや失敗しそうなとき、生存を脅かすようなことに遭遇すると、全身に網羅された生命監視システムをつかってセキュリティ機能を稼働させます。その結果、交感神経が活性化しドキドキなどの身体症状が生起します。身体症状は交感神経の活性化の度合いによって異なり、強度になると息苦しさは頭がまっ白などの症状が起こり、中には発話中に失神してしまう人もいます。



あがってしまった後は自責感情で苦しみますが、自分はなぜあがったのか、原因を探ることは大切です。弱点に気づくことで次に対応でき、原因に納得できれば落ち込みなどの不快感情が緩和され、メンタル的にも有効です。



さて、生存の危機に敏感な脳がセキュリティを稼働させる要因として考えられることは、・憶の契約がかかっていた ・部下がつくった資料で、内容をよく把握していなかった ・自分に厳しい上司の顔をみてしまった ・昇進が掛かっていた ・役員が参加していた ・いい間違えた ・言葉を噛んだ ・寝不足 ・準備不足 ・ほぼ暗記だった・・・等々ですが、皆さんにはおもいあたる点があったでしょうか。



どんな場面でもあがらずに話すために、自分の弱点と対処法を知ることがとても大切ですが、主宰するあがり症克服講座では、あえてプレッシャーをかけてあがりやすい環境をつくり、対処法を身につけます。



→次のページでは、あがらずに話すためにできること、をお伝えします。


「文節」と「トントン」で自律神経のリズムを整えて話す

あがり症を克服するための方法には、大きく➀自律神経の律動の乱れを正す、②脳が安心する言葉で予期不安をコントロールする、の二つに大別できるのですが、ここでは、自律神経の乱れを正す方法についてご紹介します。



どちらも交感神経の活性化を抑え、副交感神経を優位にしてリラックス感を醸成するための方法です。(YouTubでもご紹介しています。最後にアドレスを掲載しています)



ひとつは、「文節で話す」ことです。あがりは自律神経の「リズムの乱れ」による現象ですので、文節で話すことで話し方のリズムが整い、自律神経のバランスがとれ、あがり度が緩和されます。(※なお、話し方のリズムが整うことは、筋肉の動きが変わることを意味し、この変化が副交感神経を優位にしてくれるのです。)



文節とは、「ネ」で区切ることができる言葉を指します。下記に文節で区切った文章を紹介してますので、〇〇に自分の名前や好きな言葉を入れ、「/」で区切るように読み上げてみてください。



「はじめまして、〇〇〇〇と申します。本日は、〇〇というテーマでお話させていただきます」は、「はじめまして/ 〇〇〇〇と/ 申します/ 本日は/ 〇〇/ というテーマで/ お話/ させて/ いただきます」という感じです。何度か声に出して読み上げ、文節を意識して話す感覚をつかんでみてください。



ふたつ目の方法は、「トントン」を使うことです。トントンは交感神経と副交感神経の乱れを整えることに役立ちます。「、」や「。」のところで「トントン」と数え、発話のリズムや呼吸のリズムを整え、バランスをとることに役立ちます。



たとえば、「はじめまして(トントン)、〇〇〇〇と申します(トントン)。本日は/、〇〇/というテーマで/お話/させて/いただきます(トントン)。」という感じです。



トントンのスピードは0.5秒~1秒でカウントしますが、あがり度が強いときはトントンもゆっくり、軽度ならスピードを早めるなど、あがり度に調整してします。



この「トントン」で、多くの受講生があがらずに話せるようになり、あがり症から解放されていきましたので、皆さんもぜひ、活用なさってみてください。



※あがらないための話し方、YouTubeでもご紹介しています。https://youtu.be/Y05DJPzNR54



※過去は全員あがり症。OBの「あがり症克服物語り」です。      https://youtu.be/C6-yPPZUzV0



※成功体験の報告はこちらhttps://www.droppies.com/kouka/voice/



※話し方教室セルフコンフィデンスのホームページはこちらhttps://www.droppies.com/


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