あがり症になると、声が小さい、声が震えるという悩みが多くなります。これらは人前で話すことに自信がないと自動的にでてしまう思考であり症状なのですが、そもそも声とは何かというと、声帯に息を吹きかけて出す「音」です。 音はもともと波ですから、緊張から全身の筋肉が収縮しているときは呼気が弱くなり声が小さくなります。同時に音の波も大きくなりますから、声の「震え」として認識してしまいますね。
「声の震え」の原因は一人ひとり異なり、呼吸が逆のケースも
人はどのようなときに声の震えを認識するかというと、原因は一人ひとり異なります。ここでは大きく3つご紹介します。 ひとつ目は、あがって全身の筋肉が硬直したために声が震えてしまう人のケースです。2つめは、ファルセットの発声で話してしまう人は声が震えやすいですね。 3つめは.日ごろから呼吸が浅い人は、ちょっとした緊張でも声が震えやすいです。このほかごくレアケースですが、呼吸が通常と逆で声が震えるという人もいます。たとえば、息を吸ったときにお腹がへこみ、息を吐いたときにお腹が膨らむという人などは、声が出にくく震えやすいです。
自分の声の80%を内耳で聞くため震えを認識しやすい
全身の筋肉を使って発声するため、声を聞いただけでその人の体調が分かってしまうこともありますね。そのため解決する方法も一人ひとり異なるのですが、実際にお会いして原因かを見極め、仮説に基づいて解決法を提示しトレーニングを重ねていきますので、声のトラブルで悩んでいる方はぜひお問い合わせください。 ただし、人は自分の声の80%を内耳で聞くため震えを認識しやすいという特徴もあります。自分以外の人は100%空気を振動させて聞きますから、本人が考えているほど周囲には震えとして伝わっていない。そのことも覚えておいていただいたらよろしいかと思います。